ご挨拶

IMD Family Business Course が 2019 年の東京大会、2023 年の愛知（名古屋）大会を経て、今回広島にて、過去最大規模の参加者とともに、より進化した形で開催されますことは、私たち FamilyBusiness Network Japan（以下 FBNJ）にとって、最大の喜びであり、誉であります。2002 年に小さなNPO として産声を上げた時点で、このような日が来るとは思いませんでした。

更に本年 10 月には、通称サミットと呼ばれる Family Business Network International の世界大会が、東京で世界各国から 750 名の参加を得て行われます。もともと日本に対する関心は高かったわけですが、準備を始めた昨年末ぐらいから、それ以上の何かを感じています。簡単には表現できないのですが、FamilyBusiness が持つべき責任を、各方面から問われているともいえましょう。前近代的、古くて小さい、身内第一主義（Nepotism）とか今でも非難されることはありますし、それが正鵠を得ている場合も残念ながらあります。しかしそれらは語弊があるかもしれませんが、社会経済が大きく変動し、円安や国際的なリスクが高まる中劣後する話題であり、Family Business として世の中にどのように貢献していくかが問われています。

前回も触れましたがこのコースは、世界トップ・クラスの Business School である IMD の、FamilyBusiness における MBA(Master of Business Administration)コースの show case です。同日通訳付きでの開催も含めて、唯一無二の学びの場であり、同じ関心、悩みを共有するみなさまにとっての交流の場でもあります。特に内外のケースに基づいた議論、前回特に関心が強かった Family Business についての深堀などは、私たちだけにしか提供できない学びの場だと自負しております。

最後になりますが、第二次世界大戦からの復興に、広島の Family Business が果たしてきた役割は明らかにほかの都市とは違うと考えています。IMD も私たち FBNJ も、会社訪問などを通じしっかり学び、仲間とシェアーしていきます。参加者側主催者側の区別なく、最大の学びを実現していく所存です。

---

皆様

私 Pierre-Yves Lombard は2022年にロンバー・オディエ信託の代表取締役として東京に赴任いたしました。

ロンバー・オディエは、創業者一族が8代にわたり経営に携わってきたファミリービジネスです。ロンバー・オディエのお客様の大半もファミリービジネスです。我々は歴史的にも長きにわたり、世界で最も優れた多くのファミリービジネスと密接に関係していると言えます。

私は日本がファミリービジネス大国であること、特に数百年以上続いているファミリー・ビジネスの数が他国を大きく引き離していることに、強い尊敬の念を抱いております。

そんな日本においてIMDのファミリー・ビジネスコースを東京、名古屋に続いて広島で開催するにあたり、再びお声がけいただいたことを光栄に思います。また、開催に当たり協賛いただいた中国新聞社様、常石グループ様には心よりお礼を申し上げます。

IMDファミリー・ビジネスコースがファミリー・ビジネスに関して学ぶことのできる世界最高峰の機会であることは、私も実際に参加してみて実感しています。本コースには多くの日本のファミリービジネスに関わる方々にご参加いただき、ビジネスの経験、ベストプラクティス、および懸念事項を皆様と分かち合って欲しいと考えています。皆様のビジネスの成功のために、ともに成長し、改善を行い、そして、皆様のファミリー・カンパニーにとって重要な役割を担う次世代をサポートしていくことができると思います。

皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

---